思い出せない絵本の話

小さい頃に近所の人にもらった絵本が忘れられません。くれたのがタカキベーカリーで働いているおばさんだったから、アンデルセンのメルヘン文庫かな、ということだけわかっています。引っ越すときにお母さんが捨ててしまったみたいです。

短編集なのですが、覚えている話はひとつだけです。

 

女の子と男の子が木の下で再開の約束をして、手作りの木苺の指輪をふたりで埋めました。何年かあとに大人になった女の子がひとりでその木の下の土を掘ると、ルビーの宝石の指輪が出てきました。

 

あらすじはたしかこうでした。子どもの頃は、魔法で指輪が変わったんだ!と思っていました。でも最近は、大人になった男の子が約束を果たすためにルビーの指輪を埋めにきたんじゃないかなと思います。それはそれでロマンチックですよね。

またいつかちゃんと読んでみたいなあ。